Once in a lifetime experience of Architecture
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Venice Biennale
さて、チューリッヒから鉄道で7時間。イタリア・ヴェネチアに到着。チューリッヒはすでに秋から冬になろうとしていましたが、こちらはまだ夏っていう感じです。どうですか!この青い海と青い空!5年前に来たときはサン・マルコ広場を見ただけだったので、今回はまた違ったヴェネチアを見ているようですね。街の外側は開発が進んでいて、バス&自動車が多いんだねー。船で移動している内側とは別の場所のように感じます。
今回は、現在開催中のVenice Biennaleの一部分である、The 10th International Architecture Exhibitionを見に来ました。今回のテーマは”Cities, arechitecture and society”です。世界最大の都市・東京をはじめとして、世界各国の都市の現状、問題点、そして数々のプロジェクトを見せてくれています。人口増加、経済成長が著しいインドやアフリカなどの都市と比べると、ロンドンやロサンゼルスは完成度が高い、成熟した都市のように感じるし、東京や上海はまた別で、経済成長は落ち着いて来たのに成熟に向かっていない都市のように感じました。おそらく、日本に都市をデザインする観点がないからだと思うんですが。こんなふうに各都市の多様な状況を知る機会は自分の中でこれまでなかったので、ずいぶんと考えさせられました。
もちろん、それ以外にも都市や建築に関わる、イタリア国内、世界各国のプロジェクトがたくさんあります。これは現在進行中のナポリの地下鉄プロジェクトで、多くの建築家が駅を担当しています。模型はドミニク・ペローの計画案。
こちらは我らが日本館。恥ずかしながらぜんぜん知らなかったのですが、入ってみたらそこには「藤森ワールド」が広がっていました。いきなり靴を脱がせる演出も、日本館だからなのか、藤森さんだからなのかわかりませんが、都市論、都市における建築に焦点をあてた他国のパビリオンと比べると、明らかに新鮮に思えました。
続きまして、こちらはMIT SENSEable City Laboratoryの展示。GPSを利用してリアルタイムでローマの交通機関の動き、携帯電話の利用状況をビジュアル化したものも興味深いデータに思えたし、他のプロジェクトもリアリティがありました。
こちらはBerlage Instituteのプロジェクト。多分3種類のプロジェクトがあったと思うんですが、それぞれ都市のなかでの建築のアプローチが違っていて、興味深いものでした。タケルさんたちのプロジェクトも発見しました。ちなみに、ETHからもStudio Baselのリサーチが展示されていたのですが・・・正直言いまして、いまいちでしたね・・・。もっとしっかり見せればおもしろさが理解してもらえるんだろうけど、見た目重視のところがちょっと残念。
2日間合計で10時間見て、疲れもありましたが、勉強になりました。ヴェネチア観光も少しできたし、ユースホステルでも楽しめて、なかなか充実した旅となりました。