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エチオピア1日目
チューリッヒからイスタンブール、スーダン・ハルツームを経由してアディスアベバへ到着。イスタンブールを23時発で、途中で着陸・離陸するわけなのですっきり眠れず、かなりの疲労感とともに早朝の到着。メンバーは僕らMASのグループとレギュラーの学生合わせて約50名。僕らはアディスのみで、残りのメンバーは地方もまわるハードスケジュール。
(画像左右:ボレ空港周辺)
アディスは標高2600m付近に位置していて、酸素がちょっと薄いのと、日射がとことん強烈なのが特徴。北側に向かって丘状になっている。
日曜日という事もあって、教会周辺には多くの人たちが集まっている。白いスカーフがとても印象的で早速の異文化に驚かされる。
ホテルで食事。気持ちよくサラダでも食べたかったが、水道水が飲めないために生野菜が食べられない。ミネラルウォーターはその名も'AQUA SAFE'。水が危険だという認識の裏返しがこんな名前にもつながっているのかもしれない。
(画像:アディスの一般的なマーケット)
バスに乗りこみ要所を巡るツアー。こんな大型バスが通るはずもないような道路を通るので、かなり目立ってました。道路沿いのマーケットはとても興味深い空間。夜間はきっとただの道路に戻るんだろうけど、一時的に日本でいう商店街のような空間ができあがる。単なる商店街ではなく市民にとっては生活の一部でもあるので、そのアクティビティは尽きる事がない。
(画像左:ロバ、右:土留め)
丘陵部に差し掛かったところで降りてみる、と、そこにロバが通りかかる。街の中でも家畜のエサや水を運ぶ手段としてロバが活躍している。自動車との接触事故等がかなり問題になっているようだ。また、局地的な降雨による洪水と浸食も問題となっている。かなりの量の土砂が洪水で下流域へ流され、最上流である高原地域はどんどん浸食されている。
(画像左:エチオピアでの主食、右:コーヒー!)
半日も経たずしてエチオピアの北部へ飛び立ったレギュラー学生ご一行と別れ、ランチへ。エチオピア人の主食であるインジェラをいただく。薄く焼いたパンケーキのようなもので、カレーみたいなソースにつけたり、野菜を巻いたりして食べる。右手だけで食べるのはかなり苦労した。家族や仲のいい友人との間では交互に食べさせ合うのが習慣らしい。そして、食後はなんと言ってもコーヒー。超有名なエチオピアコーヒーは最高です。エチオピア人にとってのコーヒーは日本人にとってのお茶に相当するような気がする。客がくるとコーヒーをふるまい、談笑しながらコーヒーを飲む。コーヒーを入れるのは生活の重要な一部分になっている。
南部はメインストリート沿いに次々と新しい住宅や工場などが建設されていて、もはや隣町との境界もなくなりつつある。しかしさらに南に行くとそこは田園風景が広がっている。スタジオのメンバーも馬車に乗せてもらって楽しんでいた。
道路沿いの店舗の形式はとてもおもしろい。倉庫と店舗の2重の役割を果たしていて、商売する時は扉を開き、帰る時に扉を閉める。このように線状に連なると道路から見ても存在感が感じられて、景観としても重要な要素になっている。
一日目の終盤、突然の雨。海抜2600mにあるということで、気象状態も不安定のようだ。雨期には3ヶ月間雨が降り続き、洪水のように流れてくるらしい。街を流れる川は大きなポテンシャルであることには違いないが、この洪水や汚染の問題をいかに解決するかが重要になっている。