Once in a lifetime experience of Architecture
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Schrebergarten
本日無事論文を提出しました。論文って言ってもたかだかA4・9ページなので、むしろレポート以下かもしれませんが。テーマは"COLLECITIVE URBAN SPACE"。ヨーロッパでは線路脇なんかによく見られる"Schrebergarten"(ドイツ語)を題材にしています。英語では"Allotment garden"、日本語ではシュレバー農園、市民農園とも呼ばれています。何も知らない僕みたいな日本人が見ると、スラムかホームレスか何かだと勘違いしてしまうこともありますが、この農園は家庭菜園の持てない都市部の人たちのために、土地を分割して安いお金で農園を貸し出すものなのですが、それがチューリッヒでは湖の眺めが最高な丘陵地とか、駅から徒歩数分の街のど真ん中に存在していることに疑問を持ったのです。
しかしながら、個人の趣味の空間が集合して、都市空間に異様な存在感を与えているという現象は、マスタープランなどのトップダウン的な計画とはちがって、いわば日本で言う秋葉原のような、独自のルールと形態をもつHeterotopia(異空間)のように思えたのです。自分の生活一部や趣味の空間を主な生活空間とは分散して所有する時代ももう始まっていると思うのですが、そんな時に同じような性質の空間を集合させると異空間が生まれるのではないかと。魅力的な土地に高級ホテルか何かを誘致して一時的に経済を活発化させるよりも、異空間が魅力となって人の活動を生むほうが、縮小する時代に合っていると思えるのですが。
もし興味のある人がいましたら、pdfで送りますのでご連絡ください。