Once in a lifetime experience of Architecture
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Siedlung Halen
久しぶりに友人を訪ねてベルンへ。前から行きたかったAtelier 5によるSiedlung Halenへ。以前にもAtelier5巡り(以前のエントリーはこちら)をしたことがあるのだけど、彼らの代表作であるこの「ハーレンの集合住宅」だけは行けなかったので、1年半越しにようやく。
Siedlung Halenは建築年が1961年。斜面をうまく利用した集合住宅として、建築計画の歴史の中でもとても重要な作品に位置づけられている。基本的に傾斜に沿って住戸を配置しているので住戸平面は町家のような短冊形。傾斜の高い方がエントランス(写真1)で、入ってすぐに庭。うまく中間領域として作用している。メインの住戸は2層で、低い方(写真2)の地階に倉庫、屋根の上に屋上庭園。2階から屋上庭園にアプローチできる。住戸単体もそうであるように、集合住宅全体でもヒエラルキーの作り方が非常に上手い。中央のパブリックスペースではちょうどコンサート&バーベキューが開かれていた(写真3)。
もうすぐ50年にもなろうかという集合住宅だけれど、今でも住みたいと思わせてくれる空間が実現している。現在ではそのデザインは”古い”と扱われるようなったけれど、”良い”デザインという意味では、今でもバリバリの現役。現代の建築家はどちらかというと新しいものを志向しているように見えるけれども、古き良きものから学べることは多くあるはずだ。派手じゃなくても、目立たなくても、そこにいい空間ができあがっている事実が時間を超えて力強く見えた。