Once in a lifetime experience of Architecture
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2008年10月のアーカイブ
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Kolumba, Koeln
LeuvenからKoelnへ。ケルン大聖堂(Dom St. Peter und Maria)は駅のすぐ前。この世界最大級を誇る教会の迫力はすごい。
昨年のBregenzでのPeter Zumthorの展覧会以来見たいと思っていたKolumba: Kunstmuseum
des Erzbistums Kölnへ。設計コンペでPeter Zumthorが選ばれた。St. Kolumba教会の遺跡の上にそのまま新しい構造体をのせている。
ファサードの特徴的な窓。窓枠が外壁に張り出すように作られている。
遺跡部分。ブロックのスリットから自然光を採り入れていて、天井につくられる光の模様が美しい。きっと人工照明を消したらもっと綺麗だろう。
内部の開口部。窓のフレームごと外側から取り付けられているので、内部からは枠が見えない。石積みのような重量間のある表現と対応する開口部のデザインと言えるだろう。
資料等が置かれた中央の一室以外は基本的にコンクリートの仕上げ。磨き方で質感の違いを出している。
外から見て、上部の張り出していない開口部は天井の高い展示室にやわらかい光を入れるための開口部。作り方の違いと役割の違いが対応している。
中庭もとても気持ちのいい空間。落ち葉がよく映えます。枯山水の日本庭園を思わせるような、一面の砂利、地面の隆起と樹木や石の配置も綺麗でした。
Leuven - Antwerp
高専時代の友人を訪ねてベルギーのLeuvenへ。まさかあんな小さな町にいた僕ら(しかもあんまり関わりが少なかったりして)が、こんなところで会うことになろうとは想像もつかなかったわけですが、海外に来てがんばってる同級生がいることはやはり刺激的です。
Leuvenという町は人口9万人ほどの街。昔から教会が力をもっているらしく、Katholieke Universiteit Leuvenという有名な大学がある。スイスの都市並みに街が整備されていて、とても過ごしやすい。
街の中心部にあるLadeuzeplein。真ん中に立っているのはオベリスクかと思えば、、、
針に虫がささってました!しかもなかなかリアルにできてます。
旧市街。オランダでもよく見るようなファサード。市内にはゴシック建築もよく見られる。
KU Luevenのキャンパスの一部。昔の城を改装して使っているらしい。建築部門もこの建物の中に入っている。建物自体が最高の教科書になっているのだろう。
Leuvenから北に30分ほど、Antwerpへ。「フランダースの犬」の舞台となったことで有名。人口46万人ほどの中都市で、デザインの街として知られている。駅から大聖堂へのびるメインストリートは多くの人で賑わっていた。
街の中心部にあるOnze-Lieve-Vrouwekathedraal。ゴシックの教会。そしてデザインの街というだけあって、ギャラリーやショップもかなり充実している。
Nationalparkzentrum in Zernez
チューリッヒから列車で3時間ほど、Zernezへ。Valerio OlgiatiのNationalpark Zentrumを見に行く。ちょうど街ではバザーが開催されていて、非常に賑やかな雰囲気。
マッシブ感が伝わってくるファサード。
壁面の見上げ。この段差もコンクリートの重量感と積層の表現につながっています。
コンクリートの仕上げ。あえて荒く仕上げているのは石っぽい表現のためだろうか。
エントランスへのアプローチ部分。ここまで開口部がシンプルだとすっきり見えます。
西側。階段が軽い、軽い。地震があったら倒れそうです。
二つのボックスをつなぐ階段部分。エッジの作り方にこだわりが見えます。
外から見てシンプルに見える開口部は、内部からは重たそうな金属フレームが見えている。確かにこのスケール感、重量感には通常のサッシュはフィットしないかも。
Zernezは国立公園への入り口でもあります。スイスの秋の風景がありました。
川面の波紋。
少し寄り道してDavosへ。Gigon&GuyerのKirchner Museumへ。
外部の軽やかな表現とは対照的に内部はコンクリートでシンプルな仕上げ。