Once in a lifetime experience of Architecture
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2009年02月のアーカイブ
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Budapest
友人から誘ってもらい、金曜夕方発&日曜夕方着でハンガリーのブダペストへ。正直なところ、東欧の国は少し貧しい国というイメージがあったのですが、行ってみるとちょっと新しい開発が見えないかな、というくらいで、むしろチューリッヒより断然都会でした。到着後は日本食料理屋でまぐろのたたきとラーメンをいただく。
イムレ・マコヴェツ設計のフォルコシュレイトの斎場を見に行くも、休日で残念ながら入れず。平日は普通に空いているそうです。写真はその近くにあった教会。コンクリートブロックを積んでつくられた印象的な外観と、内部のステンドグラスには雰囲気がありました。質素でもいい空間というのはあるところにはあるものです。
シュテインドル・イムレ設計の国会議事堂の中央のクーポラ部分。金を散りばめた豪華なつくりになっています。説明を聞いていて耳を疑いましたが、内部の天井は27m、外部の頂点は96m、ということはその間に69mの空間があることになります。メンテナンスのために使っているそうですが、真相はいかに。。。
応用工芸博物館。ハンガリー分離派建築家を代表するレヒネル・エデンの設計。ウィーンにあるワグナーの郵便貯金局に印象が似ていると思ったら、構造の専門家から、構造的にはぜんぜん違うと言われてしまいました。ワグナーのほうはガラスの天井は上から吊られているのだそうな。比べてみると確かに軽さが違いますね。
ユダヤ教の会堂であるシナゴーグへ。エルサレム、ニューヨークに次いで3番目に大きいシナゴーグらしい。内部は鉄骨造らしく、柱が細い。キリスト教の大聖堂は重厚な印象を受けるのだが、こちらは薄くて軽い印象。こういうのもありだと思う。
もちろん、名物のTokajiワインと温泉もいただきました。せっかくスイスにいるので、また週末小旅行に行ってみたいと思ってます。
初コンペ終了間近。
先週末に無事、KCAPでの初コンペ図面を提出し、今週は模型提出期限。スイスではコンペ模型はオーダーすることが多いはずなんですが、ボスがポロッと、「今回は木でいきたいよね。」ってつぶやいたおかげで、自ら模型製作することに。ホームセンター(?)で木材を調達し、木材加工の機材を使いに、久々のETHへ。久しぶりに行ってみると、なにか戻ってきた感があって、癒されます。研究室の元同僚にも会い、9月に開催されるロッテルダム建築ビエンナーレの話を聞く。
ドイツ語のコミュニケーション能力がまだ低い&アーバンデザイン模型に馴染みがないため、いろんな勘違いと間違いをして怒られながらも、なんとか、いい感じに仕上がってきました。あとは、ボスにプレゼンを任せて、良い結果を待つのみです。
これが2ヶ月で作ったスタディ模型の数々。はじめはどうやってヴォリュームのデザインをするのか全く想像もつきませんでしたが、やはりこれだけの数を作っていくうちに、デザインのポイントは見えてくるものです。最終的なデザインはもちろんですが、失敗と発見を繰り返すひとつひとつのプロセスから多くのことを勉強できます。ふりかえれば、結果的に、ボスが最初に描いたスケッチがポイントをついていた、ということがこの多くのプロセスを経て証明されてはじめて、ボスの経験と直感の鋭さを実感できたわけです。さすがですね。
オランダのどこかの有名事務所が倒産したとか、ヨーロッパも景気がよくないみたいですが、できるだけ多く、そして内容の濃いアーバンデザインのプロジェクトを経験したいと思います。